電気 / GUIDE
電気の乗り換えやり方完全ガイド|手順・必要なもの・よくある疑問
電力会社の乗り換えは新電力への申し込みだけで基本完結します。検針票で控える3項目、供給地点特定番号、スマートメーター確認、切り替え期間(数日〜4週間)と完了後の請求の流れを手順どおりに解説。一括受電・賃貸でできないケースも整理しました。
結論:解約連絡は基本不要。新電力に申し込むだけ
2016年の電力小売全面自由化以降、個人が電力会社を変える手続きは 新しい電力会社への申し込み が中心です。現在の電力会社に解約を伝える必要は基本的にありません。新電力が切り替え手続きを代行し、完了すると請求元が新電力に変わります。
乗り換えで動かせるのは基本料金と従量料金の単価だけです。再エネ賦課金(2026年度4.18円/kWh)は全社共通で変わりません(経済産業省・2026-08-09確認)。値上がりの構造は 電気代が高い理由と対策2026年 で分解しています。
乗り換え前に確認 — 手続きが進む条件と止まる条件
手順を覚える前に、自分の住居で個別契約の乗り換えができるか を確認してください。ここを飛ばすと申し込み後に手続きが進まないケースがあります。
| 進められるケース | 進められない・要確認のケース |
|---|---|
| 戸建てで契約名義が本人 | マンションの一括受電サービス導入物件 |
| スマートメーター設置済み(または交換可能) | 賃貸で電力契約名義が大家・管理会社 |
| 引越し予定が数か月先以降 | 数週間以内に引越し予定(手続きが重複) |
| 供給地点特定番号が検針票で確認できる | 新電力の対応エリア外 |
必要なもの — 検針票で控える3項目と申込情報
申し込み前に 最新の検針票(または電力会社マイページの契約情報画面)を用意してください。次の3つが揃えば、多くの新電力でオンライン申込が完結します。
- 供給地点特定番号(22桁) — 検針票の「供給地点特定番号」欄。住居ごとに1つ。入力ミスがあると手続きが止まります
- 現在の契約者名・供給住所 — 契約名義と設置場所の住所。賃貸では名義が大家の場合、個人申込はできません
- 現在の電力会社名・プラン名・月間使用量(kWh) — 乗り換え後の試算と、切り替え前後の比較の基準になります
| 項目 | どこで確認するか | メモ |
|---|---|---|
| 供給地点特定番号 | 検針票・マイページ | 22桁。ハイフン有無は各社フォームに合わせる |
| 契約アンペア数 | 検針票・ブレーカー横の表示 | 30A / 40A 等。東急でんきは20A以下だと申込前に30Aへ変更が必要 |
| 検針日・請求周期 | 検針票 | 切り替え月の請求が2社分に分かれる場合あり |
| 支払方法 | マイページ | 口座振替→新電力でも再登録が必要なことが多い |
やり方4ステップ — 申し込みから切り替え完了まで
プランを決めたら、手順自体はシンプルです。各社の申込フォームの文言は異なりますが、流れは共通しています。
ステップ1:スマートメーターを確認する
ブレーカー横のメーターを見てください。液晶で使用量が表示されるデジタル型 ならスマートメーター設置済みです。円盤が回るアナログ型のままだと、切り替え時にメーター交換が必要になる新電力があります(交換は新電力側が手配することが多く、立会不要のケースもあります)。
ステップ2:新電力のWebまたは電話で申し込む
供給地点特定番号・住所・現在の電力会社名・希望プランを入力します。現電力会社への解約連絡は不要 が基本です。申込内容に不備があると新電力から確認の連絡が入ります。
ステップ3:切り替え日を待つ(数日〜最大4週間程度)
新電力が大手電力(送配電事業者)と連携して契約切替を行います。混雑時期やメーター交換が必要な場合は 最大4週間程度 かかることがあります。申込直後から旧契約を自分で解約しないでください。二重手続きや供給停止リスクの原因になります。
ステップ4:完了通知を確認し、請求先をチェック
切り替え完了は新電力からメール・マイページ通知で案内されます。初回請求は 切替月の日割り+翌月分 が混在することがあります。金額が想定と大きく違う場合は、燃料費調整額の月次変動や日割り計算を確認してください。
切り替え期間中・完了後に起きること
「いつから新しい会社?」「旧会社への請求は?」がよくある疑問です。典型パターンを整理します。
- 電気の供給は切れない — 手続き中も送電網は同じため、停電リスクが上がることはありません
- 切替月の請求が2通届く場合がある — 旧電力の最終請求と新電力の開始請求が別々に来ることがあります。日割り計算の確認用に検針票を保管してください
- 支払口座・クレジットカードは再登録 — 新電力のマイページで支払方法を設定し直す必要があります。未設定のままだと督促や供給停止手続きに進む場合があるため、完了通知後すぐに設定してください
- セット割は切替完了後に反映 — スマホキャリアとのセット割は、電気契約が新電力側で有効になってから適用されます。反映タイミングは各社の規定を確認してください
一人暮らし・賃貸の注意点
世帯規模別のプラン比較は 一人暮らしにおすすめの電力会社3選 にまとめています。賃貸・アパートで乗り換え可否を確認する手順は 賃貸で電気の乗り換えはできる? をご覧ください。
- 使用量が100〜150kWh/月程度 なら、基本料金の有無が手続き後の請求額に効きやすい。申込前に各社シミュレーターで同じkWhを入力して比べる
- 賃貸で名義が大家・管理会社 の場合、入居者個人では申込できません。管理会社経由の一括契約かどうかを先に確認する
電気の乗り換えに関するよくある疑問
- Q. 今の電力会社に解約の連絡は必要ですか?
- A. 基本的に不要です。新電力への申し込み後、新電力が切替手続きを行い、完了すると旧契約は終了します。自分で旧電力に解約だけ先に伝えると、供給停止や手続き不整合の原因になるため避けてください。
- Q. 乗り換えに工事は必要ですか?
- A. スマートメーターが設置済みなら、多くの場合オンライン手続きのみで完了します。アナログメーターのままの住居では、切替時にメーター交換が必要になることがあります。新電力が交換日程を連絡してくれるケースが多く、立会不要の交換もあります。
- Q. 手続きから切り替え完了までどのくらいかかりますか?
- A. 数日〜最大4週間程度が目安です。申込内容の不備、メーター交換の要否、繁忙期によって前後します。急ぎの場合は各社の案内する最短日数を申込画面で確認してください。
- Q. 切り替え月に電気代が2回請求されることはありますか?
- A. あります。旧電力の最終分(日割り)と新電力の開始分が別請求になることがあります。合算1通ではなく2通届いても異常ではありません。検針期間と日割り計算を請求書で確認してください。
- Q. 乗り換え後、元の大手電力に戻せますか?
- A. 原則戻せます。大手電力の規制料金プランへの再契約は受け付けられています。ただし利用中の新電力に最低利用期間や解約条件がある場合は、公式サイトで確認してから手続きしてください。戻す場合も、戻り先への「新規申込」が基本で、現新電力への解約だけ先に行わないでください。
- Q. 引越しと同時に乗り換えできますか?
- A. 引越し先の住所で新電力に申し込む形になります。引越し日が近い場合は、旧住所での乗り換えと新住所での開始手続きが重ならないよう、引越し日・通電希望日を各社フォームで指定します。引越し直前の乗り換えは手続きが重複しやすいため、タイミングを分けることも検討してください。
通信費もあわせて見直すなら 格安SIMの乗り換え判断 が参考になります。電気・通信・水まわりを横断して確認する場合は 固定費チェッカー をご利用ください。